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LGBTQ講演の違和感 “女装”とトランスジェンダーを混同するな

とても大切なテーマなので、できるだけ丁寧に、そしてできるだけわかりやすさを心がけながらお話しさせていただきます。

今回はトランスジェンダーの、男→女に限定した話になります。

わりとけっこう前なのですが、学校などでLGBTQの啓発として、自称トランスジェンダーの方が講演をしているという話を耳にしました。

その方は60代男性なのですが、50代になって女性としての生き方に目覚めたとお話しされているそうです。

そのきっかけが「イベントで女性の服装をして歌ったこと」だったと言われています。

さらに、いろいろな人に相談するうちに自分がトランスジェンダーだとわかった、と説明されています。

私はこの説明を聞いて、正直かなり疑問に思っています。

トランスジェンダーの人の多くは、幼いころから自分の性別への違和感を大なり小なり抱えています。

特に思春期になると、その違和感はかなり強烈なものになります。

ほら、思春期って、性別に違和感がなくても、自分の外見とかがめちゃくちゃ気になるお年頃じゃないですか。

そんな多感な時に、体と心の性別が合ってないって、はっきり言って地獄なんですよ。

「女性の服を着てみたらしっくりきた」

とか、そんなわけのわからん理由ではないんです。

50歳を過ぎてから「余興で女装してみた」ことをきっかけに女性の心に目覚めたという話は、私にはどうしても「女装に目覚めただけ」に見えてしまうのです。

ちなみにトランスジェンダーは「心が女に目覚めた」「心が女になった」という言い方は絶対にしません。

だって、普通の女性に

「いつ心が女に目覚めたんですか?」

って質問するのはおかしいでしょう?

でもその自称トランスジェンダーの方は、「目覚めた」という表現をしていました。

ご自分のブログにも書いています。

さらに、その自称トランスジェンダーの方が女子生徒の制服を着て学校で講演をしていて、ますます懸念を感じました。

なぜなら、学校は自分の性について悩み苦しむ生徒がいるかもしれないからです。

そうした生徒に

「トランスジェンダーとはこういうものなのだ!」

って、女装したおっさんがバーン!と出てしまうと、誤解を与えてしまう恐れがあると思います。

もし勇気を出してカミングアウトしようとした生徒がいたとしても、「昨日の講演の人と同じなんだ」とからかわれたり、変なあだ名をつけられたりしてしまうかもしれません。

LGBTQの啓発は、社会に必要な部分も確かにあります。

でも、もう十分に認知が広がった今、さらに学校にまで積極的に入り込む必要が本当にあるのか、私は疑問です。

むしろ、必要以上に声をあげすぎることで、トランスジェンダー当事者の立場がますます誤解され、かえって生きづらくなることを心配しています。

実際、アメリカとかでは少し前まで、トランスジェンダーを自称する女性の服を来た男性が、トイレや更衣室に入って犯罪に犯すという事件も増えていました。

基本的にトランスジェンダーは、多くの場合目立ちたくないし、周囲に迷惑をかけないように静かに暮らしている、と私は思ってるんですけど、どうなんですかね?

でもわけのわからん自称トランスジェンダーのような活動家が「権利」として注目を集めることで、社会の偏見や誤解をむしろ煽ってしまっているのではないでしょうか。

私はこうした動きにとても困惑しています。

学校での啓発活動についても、もっと慎重であってほしいと感じます。

ていうか先生達、思考停止してないでもう少し考えてください。

60代のおっさんが女子の制服を着て講演って、冷静に考えておかしくないですか?

多感な子どもたちに伝えるなら、まずは正しい知識をしっかり伝えて、偏りや誤解のない形にすべきです。

私は、誰もが自分らしく生きられる社会を願っています。

でもそれは「多様性の時代」とか綺麗事を言って、わけのわからん犯罪を増やしていいという意味ではありません。

本当に苦しんできた人が尊重される環境が必要ですし、そのためには曖昧な説明や過剰なパフォーマンスが逆効果になる危険性を理解してほしいのです。

決して特定の誰かを攻撃したいわけではありません。

本当は特定の誰かを攻撃したいのですが笑、さすがにちょっとまずいと思ったのでやめました🫠

ただ、一人の当事者として、この現状に大きな違和感を覚えていることを知ってほしいだけです。

どうか、子どもたちのためにも大人のためにも、本当の意味での多様性と理解を進める方法を、今一度みんなで考えていただきたいと思っています。

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